数値予報GPV(GSM・MSM・LFM)各モデルについて、その初期値とFT(予報時間)と予測対象時刻を簡単に対照できる『数値予報GPVタイムライン』を公開することにしました。
タイムラインは以下2種類あります。
【対象日基準】
予測ターゲット日=X日を基準とし、X日について予測するモデルの一覧と、そのFT(予報時間)と予測対象時刻とを対照できます。
《活用例》
X日の太陽光発電予測に対して、その2日前=(X-2)日に予測値を得たい場合、(X-2)日時点で予測システムにインプットできるモデルはどれか?
午前中に予測値を得たい場合、(X-3)日_GSM18zのFT=45〜69
午後でもOKの場合、(X-2)日_GSM00zのFT=39〜63
夜でもOKの場合、(X-2)日_GSM06zのFT=33〜57
【作業日基準】
予測作業を実施する日=D日を基準とし、D日に入手可能なモデルを上から下へ時系列順に一覧でき、それぞれのモデルのFT(予報時間)と予測対象時刻とを対照できます。
《活用例》
日々のオペレーションの中で、毎日13時に翌日の太陽光発電予測値を得たい場合、そのタイミングで最新のモデルはどれか?
D日_MSM00zのFT=15〜39
D日_GSM00zのFT=15〜39
参照する際の注意点を以下にいくつか。
どのモデルも初期時刻から数時間は予報データとして活用できない(データが配信される時刻には既に過去になっているため)ことを示すため、そのFTはグレーで表示してます
さらに、範囲の枠はグレー点線だけどFTは黒で表示しているのは、データ入電完了時刻が半端なため、そのFTは活用できるか、インプット先の予測システムの起動時刻や処理時間との兼ね合いなど要確認ということを示しています
数値予報GPVタイムラインを公開しようと思ったのは、私たちが講師をしている気象データアナリスト講座の受講生に「これイイですね!」と声を掛けていただいたのがきっかけでした。
これは、私たちが仕事を進める際に参照したり、クライアントさんのオペレーションフローをヒヤリングしながら予測アウトプット時刻イメージとを擦り合わせるために活用したりしてます。
サラリーマン時代にexcelでこの原型を作って以来、LFMの登場や気象庁によるモデル仕様の更新の度に手直ししながら、かれこれもう10年近く使ってるものです。
皆様の気象データ活用の一助になれば幸いです!
追伸:
活用方法についての個別具体的なご相談は有料にて承ります。
コチラからお問合せください。
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