• WeatherDataScience

明日(2020/3/29)の関東エリアは雪??

明日3/29(日)に対し、東北地方南部から東日本にかけて雪予報が出てきました。


東京を中心としてその近隣県にはコロナ禍による外出自粛要請が出ていますが、

暖冬の冬が終わり桜もほぼ満開な春の陽気に包まれた3月末というこの時期に雪が降るというのは、お家に篭る予定とはいえ気になってしまいます。


今回は、どんなデータや天気図を見て雪予報が出るに至っているのか、予報の現場を垣間見れるような内容にしたいと思います。

 1.降水をもたらす低気圧


下図は予報の現場では必須な予想天気図のひとつです。

見方としては、

左半分(AとB)は3/28_21時時点を、右半分(CとD)は3/29_9時時点の状態を予想しています。

上半分(AとC)は天気の移り変わりを決める上空5,500m付近の大気の流れを予想したもの。

下半分(BとD)は地上での気圧配置や降水域を予想したものです。


Bで四国沖に予想された低気圧が、明日朝までに伊豆諸島付近まで進む予想です。この低気圧の接近により東日本から東北南部エリアへ降水域が広がります。つまり、今回の雪予報の水分パートを担う低気圧です。

執筆現在3/28_22時ですが、この低気圧が既に当該エリアに雨を降らせています。



 2.今日(3/28)の東京の最高気温は23℃だったのに、なぜ明日は気温急降下する??


下図は、左:3/28_9時実況→右:3/29_9時予報 の地上天気図です。

今朝(左図)日本のすぐ東側に沿った位置にあった前線は、北日本へ進んでくる高気圧から背中を押されるように、明日朝(右図)までに日本から遠ざかっていく予想です。


下図の左半分→右半分は1と同じ、3/28_21時時点→3/29_9時時点 という並びです。

上半分(AとC)は上空5,500m付近の気温分布を、下半分(BとD)は上空1,500m付近の気温分布を予想したものです。

前述の前線が遠ざかるに従い、1,500m付近における0℃ラインが東京湾付近まで南下する予想になってます。つまり、この前線が後ろ側に引き連れていた寒気で気温急降下すると読みます。



 3.降水は雨か?雪か?


雪判定の一般的なセオリーが当てはまらない関東地方の雨雪判定はいつも非常に難しい問題です。

下図は関東地方にフォーカスした3/29_9時時点の数値予報(気象庁スパコンで予測した気象状態)で、左図が降水域の広がりと地上での風や気圧を予想したもの、右図が上空250m付近(東京都庁くらいの高さ)の気温分布を予想したものです。

関東エリアについて雨か雪かを判別するのに最も注目するのは最下層の気温です。

今回も注目しているのは大気の最下層で0℃以下が予想される範囲。

右図より、3/29_9時の時点で東京都心部をはじめその周辺エリアの地表面に近い高度まで気温0℃以下(エメラルドグリーンのエリア)が予想されています。つまり、雪が解けずに地表まで達しやすい大気状態であると読めます。

さらに、この下層大気が冷えたタイミングで関東南部で降水の強まり(右図で青色が濃いエリア)が予想されています。つまり、一時的に雪が強まる可能性も伺えます。



 4.東京3/29の予報を比べてみる


左から、『気象庁』『ウェザーニューズ』『日本気象協会』。

気象庁の天気概況は「雪か雨」、他の2社は「雪や雨」としており、いずれも降水について「雪」を先に書いています。これは、雨雪判定難しいけど雪になる可能性のほうが高いと見ていることで3者一致しています。

※逆に「雨か雪」という表現の場合、降水を雨寄りに予想しているシグナルと解します。

航空会社が利用している専門的な予報 『TAF』も見てみましょう。

【羽田空港】

3/29_8時〜12時の間、雨が一時的に「雨よりの霙」になる予報になっています。強い北東風も予想されています。


【成田空港】

3/29_6時〜12時の間、羽田と同じく雨が一時的に「雨よりの霙」になる予報で、強い北東風も予想されています。



 5.お家から外を眺め雪になるかLet's観察


外出自粛の中、在宅を楽しむイベントとして窓から雪になるか観察してみましょう!

朝起きたら外の様子の観察を開始し、真冬並みの寒さなのでお家を暖かくしながら家族みんなで季節外れの雪を待ってみるのも楽しいかもしれません。


加藤史葉

0回の閲覧

© 2019 Weather Data Science